法律

探偵費用が高くついた…【納得いかない項目分は返還請求できます】

2020-08-24

調査が成功に終わったか、失敗(証拠獲得ならず)に終わったかはさておき、その後の費用請求で納得いかないことはありませんでしたか?本記事では、他社の実際の請求書をベースとした実例を基に、どういった形で請求されるのか、その請求には従わなければならないのか、などをお伝えできればと思います。

なお、以下で例に挙げる探偵社は大手ですので、この記事をご覧になっている方の中には依頼された方も少なからずいらっしゃるかと思います。調査自体は問題ないのですが、経営姿勢がどうにも納得いかないので、皆さんにご紹介して、後はご自身で判断材料としていただければと思います。

この記事の執筆者である私は、法律の専門家である法務博士であり、法律の勉強をしながら調査員となった現役探偵です。法律の知識がこれほど役に立つ業種もなかなかないなと思いながら、やりがいを感じつつ日々の業務を遂行しております。

一般的に、探偵社はあまりにも高額だったり、いい加減な探偵社が非常に多いので、それならば、問題点をすべてクリアする探偵社を作ればいい、ということで、自分で探偵事務所を立ち上げました。

とある探偵社の請求内容

3日間(4時間、7時間、4時間の計15時間)の調査で544,540円です。その内訳は、

  • 調査基本料金 288,000円
  • 車両機材費・その他 195,000円
  • 立替・諸経費 13,240円

です(なお、ジュリス探偵事務所にて同じ調査を行った場合はおよそ20万円です)。

この探偵社は、「1名1時間6,000円の業界最安値宣言」を掲げる探偵社ですが、見ての通り、車両機材費の項目が料金の4割近くを占めています。

加えて、3名体制が基本深夜料金あり、ということで、結局のところ高額な探偵社と同水準となっております。こういった点は、見積もり時にご注意いただきたいと思います。

おかしな請求について

上記請求には、「法的に認められない料金」「道義的に依頼者の同意を得るべき料金」が含まれておりました。

法的に認められない料金について

上記の料金内訳のうち、「車両機材費・その他」の中にGPS関連の費用が含まれておりました。

この点、実際の依頼者に聞くところによると、「対象者が車両を保有していることは伝えていたが、その車両を使うことはない」と、探偵社に伝えていたそうです。にも関わらず、一日だけGPSを利用したということで35,000円が請求に含まれていました。

そのことについて相談を受けた私は契約書を確認しましたが、GPS利用の費用についてはそもそも何も書かれていませんでした。よって、払えないと伝えるように言いました。

結果、担当者は面倒な客を相手にするかのような態度で、「揉めたくないからGPS費用は無しでもいいが、他の費用はすぐにでも支払ってくれ」と言ってきたそうです。

色々突っ込みどころはありますが、少なくとも、契約書に書いていないことを依頼者の同意なく実施・請求しても、よほどの事情が存在しない限り払う必要はありません。

道義的に依頼者の同意を得るべき料金について

上記の料金内訳のうち、「車両機材費・その他」の内訳を見ると、一日だけ80,000円となっておりました。よく見ると、車両機材費は6時間あたり40,000円となっているため、7時間調査した2日目は1時間オーバーで40,000円追加、ということになっていました。

この点について、依頼者に詳しく話を聞いたところ、「事前に説明をもらっていれば1時間早く調査を終えても全く問題ない状況だった」ということでした。つまり、少なくとも40,000円は安く済ませることが出来ていた、ということです。

この点について、1時間の延長で満額(6時間分)の40,000円の請求をする点については契約書に書いていないので解釈の問題になります。

本事例の場合、まず、法的に考えると、1時間で40,000円は業界の相場としても高すぎること、事前に説明していないこと、他(GPS)の部分でも説明義務を怠っていること、などの理由から、1時間4万円の請求部分は認められないと思います。

仮に、法的には認められる、という判断が下されるとしても、道義的にはダメですよね。少なくとも、このような請求をしてくる探偵社と知っていて依頼する人は少ないはずです。

この件について、私は依頼者に上記のように伝えて突っぱねるべきだと言いましたが、「なんだか怖いのでやめておきます」というお返事でした。。

その他の問題行動について

例と同じ探偵社で、別の調査で実際にあった請求の事例を2点ほどお伝えします。

1つ目は、調査後の報告時、「DVDの作成無料」ホームページに書いてあったので要求したところ、「作成は無料だが渡すのは有料」と言ってきたそうです。

2つ目は、調査後、「費用が高くて払えない」とゴネてなかなか支払わない依頼者がいたところ、その依頼者を徹底的に尾行し・自宅の張り込みを続けて費用を回収したそうです。しかも、その際の尾行・張り込みの料金も加算して請求したようです。もちろん、こんな請求は法的にも認められませんし、脅迫罪が成立する可能性も高いです。。

まとめ

いかがでしたか?

「同業の悪口は自分が属する業界の印象を悪くする行為であり慎むべきで、ダメだと思う部分があるのなら黙って自分が正しいと思う経営をすれば良い」という意見の探偵もいます。

その言わんとするところは理解できます。しかし、度を越している部分に関しては注意喚起をしなければならない、というのが私の意見です。

確かに、探偵の依頼者が情報発信をしてくれるのであれば、私が自ら探偵の非難をする必要は全くありません。しかし、依頼者は自分が探偵を利用したということをあまり知られたくないものですので、これから探偵を使おうとする方々にとってはどこから情報を仕入れたらいいのか、という問題が残ります。

結論。

一部の悪徳と言っていい探偵社には、十分お気をつけ下さい。

気をつける方法は、複数社から相見積もりを取ることと根気強い情報収集です!

本記事の内容に近い問題を抱えている方は相談に乗りますので、お気軽にご連絡下さい。もちろん相談だけなら無料です。

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